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地面反力
本日は野球におけるこの力について
詳しくご紹介していきたいと思います。
難しく感じるかもしれませんが
私たちが地面に接している限り地面反力というのは
日常生活において常に使っているのものなんです。
それを野球で使うのも
決して難しいものではありません。
是非最後までご覧ください。
地面反力とはその名の通り
地面から跳ね返ってくる力。
足が地面に対してかけた力の反力
が地面反力です。
分かりやすい例を出しますと
写真のようにスケートボードや台車の上に人が乗って
壁を手で押すとどうなりますか?
壁側と逆の方へ押し出されますよね。
この壁を地面に置き換えて考えたものが地面反力なのです。
壁を押す力が強ければ強いほど遠くへ動きますよね。
打撃・投球においても前足を強く踏めば踏むほど
反力も大きくなって身体の動きを加速させてくれます。
そしてこの反力を理解するためには
内力と外力についてもイメージを膨らませましょう。
内力→筋力などによって自分の内側から生み出される力
外力→重力・遠心力・地面反力などの外から貰う力
内力は皆さんイメージしやすいかと思いますが
野球で言う外力とはどのようなものでしょうか?
バットスイングの動作の中で外力を考えると
このようになります。
こう見ると当たり前に行っている動作ですよね?
ですがこの動作を理解しているのとしていないとでは
まるでパフォーマンスが違います。
例えばつるつるの氷の上でボールを投げるのと
地面の上でボールを投げるのではどちらが強く投げれますか?
誰もが地面の上と答えますよね。
氷は摩擦が少なく滑って踏ん張ることが出来ないのに対して
地面はしっかり踏んで捉えることが出来ます。
つまり氷の上では
地面反力を最大限もらうことはできません。
投手のマウンドの傾斜も勢いをつく分
地面反力を大きく貰うのに適していますよね。
こう考えるといかに外力が重要か分かるかと思います。
自分の身体のメインエンジン(内力)
×
道具や地面からの+アルファ(外力)
この掛け算を覚えておきましょう。
次は代表的な外力と連鎖についてです。
去年爆発的に流行ったカウンタースイング
という野球ギアを皆さんご存じでしょうか?
中学生がスイング激変でHR量産!史上最高の野球ギア・カウンタースイングの全て
このギアはボールのラインに
自分のスイング軌道を長く入れられるスイングが身につきます。
その他にもトップを作って打ちに行く際の
割れを作れるようになります。
我々野球人はこの一瞬の動作を割れや念点差と言いますが
スポーツの世界ではカウンター動作と呼びます。
これも反力に含まれ
打球や投球の飛距離・球速UPに非常に重要な動作です。
カウンター動作とは
簡単に言うと反動を使うと言う意味です。
スイングの動き・投球の動きとは逆の動きをすることで
動きの幅大きくして力を非常に大きくします。
他のスポーツで例えますと
これらもカウンター動作になります。
ここで注意が必要なのは
カウンター動作のトップの中で動作を止めてはいけません。
タイミングが合わないからと言って
トップで間を作ってしまうと反動の力が失われてしまいます。
引退した落合博満選手や中村紀洋選手
現役選手であれば巨人の丸佳浩選手が取り入れているヒッチ動作も
動きの中で反動をつける・トップを深く作る意味で取り入れてるものです。
皆さんも自分に合った動きの中でカウンター動作を取り入れてみてください。
地面反力を正しく使うためには運動連鎖を意識しましょう。
上下がセパレートされた動きをするうえで重要で
下半身から動き始めてその力が下から上に流れるように伝わって上半身を動かす
という動きの順番が正しく辿らなければいけません。
投球動作が一番分かりやすく
末端部分である指先を最大限に加速するために
と順番に動かしていきますよね。
https://www.jiji.com/jc/d4?p=otn111-jpp017593505&d=d4_bb
(画像はこちらからお借りしました)
これが運動連鎖です。
運動連鎖がめちゃくちゃな150キロオーバーの投手はいません。
よく言われる手投げや手打ちは
運動連鎖を無視して末端部分の手だけを早く動かそうとするから
生じるものなのです。
正しい順番で身体を動かすと
身体への負担も少なくなるのでケガをしにくくなります。
まずはこの運動連鎖を意識して身体を動かしてみましょう。
ここまで見て頂ければ分かるかと思いますが
球速や飛距離を伸ばすのに必要なのは気合いやトレーニング量ではありません。
使える力を全て利用し
動かす順番さえ間違えなければ
ケガすることなく能力を上げることが出来ます。
地面反力に関しては
ハッキリ言えば筋肉より科学の力です。
私は科学の力も追求しつつフィジカルも鍛えていますが
手っ取り早くパフォーマンスUPするにはまず理論を抑えましょう。
手応えがなくとも球速が出る
振り回さなくてもヘッドが走る
この感覚を味わえればもうこちらのモノです。
ぜひ参考にしてみてください。
カテゴリー:打撃理論
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投稿日:2020年10月10日