2020-05-22

女子野球選手について

最近スポ少・中学野球部・硬式シニアで女子の野球選手が増えてきていると聞いています。

 

満田拓也さんの大人気野球漫画MAJORの続編に当たるMAJOR2ndの中学野球編ではスタメン半分以上の女子部員が大活躍する描写が書かれています。

 

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MAJOR2nd17巻表紙より

 

このように「野球は男のスポーツ」という考え方が変わってきていると思っていた中で、先日私の母校の野球部で「女子と言うだけで入部拒否される」悲しい出来事がありました。

 

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真意の程は当事者ではない私には分かりません。

 

ですが非常にショックで残念な想いでいっぱいです。

 

野球は男のスポーツ

 

この考え方に対して私なりに考えてみましたので、どうか最後までご覧ください。

 

 

「女子には危険」という思い込み

 

中学野球は学童野球に比べて打球速度や投手の球速のレベルが格段に上がります。

 

「女子に体格のいい男子の速い打球が当たれば危険だ」

「顔にボールが当たって傷が残ればどうするんだ」

 

世間一般的にこう考えますよね。

 

ただ一つ言えるのは

 

練習時の危険性については男子も女子も変わりません。

 

選手全員に平等に打球は飛んできます。

 

そこで男子の顔にボールが当たって鼻血が出るのは問題ないのでしょうか?

 

また、中学の男子のほとんどはまだ身体が出来ていません。

 

成長速度の速い女子の方が体幹や下半身が安定し、プレーの質が上がるなんてことも充分あり得る話しです。

 

怪我のリスクなんて、ある程度やってきた選手であれば全員承知の上です。

 

それでも危険だからやめてくれと監督やコーチが言うのは、怪我をされた時の責任を取りたくないからではないでしょうか?

 

だとすれば残念でなりませんし、監督やコーチの立場を降りてもらいたいと私は思います。

 

 

 

いずれ男子に敵わなくなる?

 

先ほどの新聞記事でもあったように、女子に対するこの手の問題で1番挙げられるのが体格やパワーで敵わなくなることです。

 

確かに年齢が上がるに連れて男性選手の方が筋肉量や体の発達速度で上を行き、体の強さ・大きさという面では女性選手は及ばないかもしれません。

 

ですが野球という競技は体格に恵まれなければ活躍出来ないのでしょうか?

 

スタメン9人全員190センチ100キロの体格があれば、試合への勝利に簡単に結びつく!!

 

とは一切考えられません。

 

  1. 体格にかまけて手打ちをする男子
  2. 身体全体を使ってスイングする女子

年齢が上がるに連れ、レベルが高くなる野球環境の中で伸び代が高いのはどちらでしょうか?

 

SNSや動画のおかげで今はプロレベルの指導や教材が簡単に手に入ります。

軟式であればビヨンドマックスをはじめとした、今の複合バットの性能だってあります。

 

このような現在の環境の中で男子に混じり野球を経験してきた子が入部拒否をされる理由を逆に聞きたいです。

 

そして何より、その子にとって女子ということは他の誰よりも自分が一番分かっているんです。

 

男子に混じってやって行く中で、いずれ「やっぱり飛距離で敵わない」と自分で認めたとしても

 

チームのために「私に出来ることはなんだろう?」と考えた上で、ミート力や走塁面や守備力を磨いていくことは

 

チームにとって迷惑なことなのでしょうか?

 

もしそう考えてくれる選手がいるのであれば、私はこちらからチーム入りをお願いしたいくらいです。 

 

 

 

 

一人の野球選手として

 

これから男子の中に混じり、学童野球・中学野球・高校野球・大学野球まで続けていきたいと思っている女子選手の方達がいらっしゃると思います。

 

その人達に伝えたいことがあります。

それは自分で自分をお客さんと思わないで欲しいのです。

 

上のレベルに行くほど、より一層女子部員への風当たりが強くなったり周りから色んな目を向けられたりしてしまうかもしれません。

 

その中でもやはり野球が好きで自分で決めたことについては最後までやりたいように思いっきりプレーしてほしいのです。

 

そして周りも特別扱いすることなく一人の野球選手として接してあげてください。

 

「女子から得るものなんて何もない」なんて甘く考えている選手は、もうその選手の成長を期待しない方がいいでしょう。

 

 

そして「女子」という事を気にして、チームに迷惑がかかるかも、、と不安に思い野球をやるか迷っている子達へ

 

 

野球なんてチームに迷惑なんてかけて当たり前なんです。

 

ただなるべく迷惑をかけないようにと「全員」が思うから、チームとして力が生まれてチームが成り立つんです。

 

そこに男女の壁なんて決してありません。

 

 

少なくとも私はこう思っています。

 

長くなりましたが、これから先もっと女子野球選手がやりやすくなるような環境づくりを私も草野球の立場からでも考えて発信していきたいと思います。

 

至らない点があったかもしれませんが、ここまでご覧頂きましてありがとうございました。

 

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