【キレと力強さのあるフォーシーム】〜回転効率改善方法〜

Rapsodoのシェア拡大により、回転効率というワードがここ最近よく聞かれるようになりました。回転効率とは何か分からない方向けに簡単に解説していきます。

回転効率とは?

Rapsodo上で計測できる項目の一つ。回転軸に伴ってどれだけ投げたボールが変化に貢献しているかの目安となる数値。

かなり簡単に言うとボールがどれだけジャイロしていないかです。ジャイロ回転だけはボールの変化に貢献することがないので、回転効率が低ければ低いほどジャイロしているということになります。

回転効率が高いフォーシーム
回転効率が低いフォーシーム

目視で見ると回転効率が低いフォーシームは高いのものと比べると軌道が垂れているように見えたり、カットしているように見えます。これが良いのか悪いのかというのはその投手のピッチングスタイルによるので一概には言えませんが、僕のアカデミーの中では回転効率が高いフォーシームも投げられるように指導しています。

回転効率が低いと試合でどうなるのか?

球速が出ていたとしても打者からは速さを感じられず見極められたり打ち返されたりしてしまうケースが多い。ノビがない・キレがないなどの言葉でも表される。

せっかく球速が出ていても打者から速さを感じられなければ意味がありません。特に中学生や小学生の選手はコントロールを気にするせいかリリースがカット気味になっている子が多く、フォーシームの回転効率が70%台の子が多く見られます。「球速が上がったのに試合でよく打たれます…」このような相談に来る選手はまず一度自身の球質をチェックすることが大切です。

では回転効率を上げるためにはどうしたらいいんでしょうか?

この記事では回転効率を上げるための手段をいくつかご紹介します。明日からすぐに取り組めるものになっていますのでぜひお試しください。

カーブで肩を作る

一番効果があったのはこちらです。小・中学生であれば塁間より少し狭いぐらいの距離。高校生以上であれば30〜40mほどの距離の遠投でカーブを投げてみましょう。この時に注意したいのが決して捻ってはいけません。

良いカーブはトップスピンの要素が大きく影響します。回転効率が高いほど落差が大きくなるため、上に抜けつつも相手の胸元へ届くようにリリースしてみましょう。その際に体を大きく使って骨盤→胸郭が連動しながら腕が振られる感覚があればベストです。

カーブである程度長い距離を投げた後は距離を縮めながらフォーシームを投げていきましょう。自然と体の大きい部分から動く意識ができ、末端(腕)に頼らず人差し指と中指にかかるフォーシームが投げられるようになります。普段のキャッチボールと違う感覚を脳みそに入れてあげることがすごく大切です。

ツーシームグリップ(握り)で投げる

これはツーシームを投げろというわけではなく、ツーシームのグリップに沿って人差し指と中指をリリースさせてあげる狙いです。カット気味になってしまう人はスライド成分が入るため、ボールのシュート成分が極端に低くなります。それを握りを変えることでリリースの際にカットしづらくなり自然とシュート成分が増え回転効率が上昇します。

こちらも先ほどのカーブと同じように遠投で投げることもおすすめですが、試合中にフォーシームのカット成分が増えてきたなと感じた時にグリップを変えて投げることで球質を取り戻すことができるなど、幅広い状況で活用できます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

自身のフォーシームが打たれやすい・空振りが奪えないなどの悩みがある選手はぜひ試してみてください。数字で確認したいという方は当アカデミーのRapsodo計測にてより細かくフィードバックいたします。

ここまでご覧いただきましてありがとうございました。

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まっけいサラリーマン・WEBライター・ブロガー
小・中・高と野球部に所属していましたが一度もレギュラーに選ばれず二桁背番号のベンチ要員。 社会人になり一から野球を勉強し直し、様々な経験を経て好きな「野球」を仕事にすることが出来ました。 それまでの経緯・これからの活動について皆さんにお届けします。